設計事務所とは違う「工務店ならでは」の設計力

新建ハウジング デジタルにて、さいたま家づくりネットワークの会員である榊住建さんが紹介されました。
下記に概要を掲載しますので、是非ともご覧ください。

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確かな施工力で、飯塚豊さん(i+i設計事務所)をはじめとする多数の建築家・設計事務所から信頼されている榊住建(埼玉県さいたま市)だが、設計力の高さも折り紙付き。
設計の責任者である企画設計部部長・山本浩二さんは、その人なりのカラーが求められる建築家に対し、工務店は「住みやすい」設計が第一と考える。
建築家よりも身近な「ちょうどいいポジション」として棲み分けを図りつつ、設計力、施工力双方の強みを生かす。

■オリジナリティより住みやすさ重視
山本さん曰く、榊住建の設計は「カメレオン的」。
性能と素材には確固たる指標やこだわりを持っているが、誰が設計したのかすぐ分かるほどデザインの個性は強くない。
その時々でスタイルを変えるのは、もちろん顧客の要望に応えるため。
そして、設計事務所に対しても自社の立ち位置を明確にするためでもある。
「工務店の設計者は、使いやすい間取りをつくることが第一」と考える山本さん。
独自のカラーを持つ設計事務所との違いを意識している。

■スキルある女性の力を借りる
榊住建の設計担当は、山本さんともう1人の女性。
基本設計は山本さんが行い、実施設計や図面作成の段階になると、連携している外部設計者が加わる。
その連携している設計者は4人全員が女性。
結婚や出産を機に実務から離れてしまったが、ハウスメーカーなどで設計の経験を積んだ人材はあちこちにいる。
彼女らのスキルを活用し、設計業務の効率化を図っている。
山本さんにとって「住宅設計に女性目線の意見は不可欠」なんだとか。

■安易な提案は比較される原因
設計力が高まるにつれ、競合他社と比較される存在から脱却していった榊住建。
相見積もりは一切受けず、指名を受けてからでなければプランは基本的につくらない。
契約前に、1度でもプランをつくってしまうと、見込み客はそれを持って他社に行ってしまうから。
しかも、他社と比較する人は「最後は金額ばかりを見る」傾向があり、価格競争に巻き込まれやすくなる。
もちろん、性能を求める生活者は増えているから、高断熱・高気密、耐震等級3はほぼ必須条件。
そのうえでデザインが問われるので、選択肢から外れないよう「性能を担保できる設計力」が必要になると山本さんは語る。

企画設計部 部長 山本浩二さん

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※全文は、「新建ハウジング別冊・ワンテーママガジン2021年12月号  工務店の経営を支える設計力」(2021年11月30日発行)P.34~39の6ページにわたり掲載されています。

新建ハウジングデジタルの元記事は、下記よりご覧いただけます。
出典:新建ハウジング